クリケット・キャップ伝説 #003

クリケットはイギリスの国技だと、考えられているんだそうです。
野球に似て、野球とは異なるスポーツ。野球よりもはるかにルールの複雑なスポーツでもあります。

イギリス人でなくては、クリケットのルールだけはどうしても理解ができない。そんな言い方もあるほどです。

逆に英国でのクリケットは生活の中に生きているスポーツなのです。
たとえば英国人が、「イッツ・ノット・クリケット」 (それはクリケットではない) と言ったなら、「正しいことではない」の、意味になります。
これはほんの一例ですが、イギリス人とクリケットとの関係を、よく示しているものでしょう。

このクリケット競技に被るのが、クリケット・キャップ。
ベースボール・キャップに似て、非なる帽子。
極端なほど、頭にフィットさせて被るのが、特徴。基本的にはエイト・ピースですが、なかなか裁断の難しいものです。

今のクリケット・キャップの元祖が生まれるのは、1870年頃のこと。
それ以前には、全体にゆったりとしたクラウンの、ハンチング風のキャップなどが使われたようです。あるいは、ピル・キャップが被られた時代もあります。
要するに1870年代以前のクリケット・キャップまでは、比較的自由だったわけです。

このことを裏返すなら、いかにクリケット・キャップが機能的にも優れていたかを物語るものでしょう。

クリケットをするかどうかはさておき、今一度、クリケット・キャップを見直したいものです。