バスク・キャップの夢 #004

「バスク・シャツ」basque shirt と呼ばれるシャツがあります。

バスクはヨーロッパ南西部の一帯で、美食の町でもあります。
スペイン的でもあり、フランス的でもあり。
俗に「海バスク」、「山バスク」と分けて呼ばれることも。
海から山へ地形が連なっているからです。

この海バスクの漁師が昔から着ていたのが、今のバスク・シャツだと考えられています。
バスク・シャツはコットン・ジャージのプル・オーヴァーシャツ。
スエット・シャツに似ていなくもありません。

ただ、大胆なホリゾンタル・ストライプが特徴。
特徴はもうひとつあって、ボート・ネックになっていることです。
などと説明するより、「ピカソ愛用シャツ」といったほうが、はやいかも知れません。
パブロ・ピカソはスペイン、マラガの生まれ。
バスクにも近いので、シンパシーがあったのでしょう。

バスク・シャツを決定づけているのが、コットン・ジャージの品質。
かなり緻密で、丈夫なのです。洗っても洗っても、形崩れしないのです。

バスク・シャツで有名なメーカーのひとつに、「セント・ジェイムズ」があります。

「セント・ジェイムズ」はいかにも英語的ですが、実はフランスの会社。
というよりも地元の地名、セント・ジェイムズから名づけているのです。
その昔、イギリスがこの地を攻めた時、英国式の地名にしたことによるものです。

それはともかく、あのバスク・シャツの編地を使ってのキャプはどうでしょうか。
丈夫で、伸縮性があって、いざとなれば、洗うこともできる。

帽子に「バスク・ベレー」があるのなら、「バスク・キャップ」があっても良いではないか。

ちょっと勝手なリクツではありますが……。