ミトラの夢 #002

世界でいちばん高貴な帽子はなーに?

高価な帽子と高貴な帽子とでは、少し違うかも知れません。
ここではひとつ「高貴な帽子」について考えてみましょう。

高貴な人の被る、高貴な帽子。
たとえばローマ教皇の帽子はそのひとつだと思います。
いうまでもないことですが、バチカンにはローマ教皇が。ローマ・カトリック教の頂点に立つお方であります。
現在は、266代のフランシスコ教皇がその座にいます。

ふだんの教皇はベレッタに似た、小さな、丸い、白絹の帽子を頭に乗せています。
が、正式な行事などには、「ミトラ」mitra を被る。

「ミトラ」は英語で、「マイター」とも。結局は同じ帽子なのですが。
ミトラも絹と金モールとを主体に仕上げられます。
尖った頂点のある、
まるで「お城」を帽子にしたような被りものです。

ミトラが一般的になるのは、1960年代で、それ以前に「三重冠」が用いられた。「三重冠」は、銀の上に金を配したティアラだったのです。このティアラには多くの宝石があしらわれてもいました。
が、ティアラはあまりにも旧時代であるとして、今の「ミトラ」になったという。

ミトラには、長く、幅の広い、リボンが下に付く。このリボンを、「ラペット」lappet と呼ぶんだとか。
ラペットもうんと簡略にして、山も低くして、小型の、被りやすい、平民版のミトラも考えられるのではないでしょうか。

「モダン・ミトラ」の良いところは、ノン・セックスであることでしょうか。