ゴブ・ハット伝説 #008

ゴブ・ハット gob hat は、セイラー・ハットのことです。

たいていは白いコットンで、すべてのブリムを上に上げて被るのが特徴。

これはアメリカで生まれた水兵帽で、ポパイが愛用しているのもそのためです。
ポパイはなんと言っても、「セイラーマン」なんですから。

アメリカの水兵が被る帽子なので、「ゴブ・ハット」。
でも、どうして水兵が「ゴブ」なのか、よく分かっていないのです。

アメリカの、1919年頃から俗語としての「ゴブ」があったらしい。
逆に言えば、この時代にはまだ今の「ゴブ・ハット」そのものは登場していなかったことになります。

昔、アメリカの沿岸警備隊のことを、「ゴビー」 gobbyと呼んだ。

「ゴビー」には、「おしゃべり」の意味があったそうですが。
この「ゴビー」から、今「ゴブ」が生まれたとの説もあります。

1959年に制定されたアメリカ海軍のユニフォームに、ゴブ・ハットが出ています。
チーフ・ペティー・オフィサー用の帽子として。チーフ・ペティー・オフィサーは「二等曹長」のこと。
少なくとも上官ではありません。

ひとつの想像ですが、1940年代に、半ば冗談に、ツバを上にあげる被り方が流行った。
あまりにもそれが流行ったので、制帽として認めることになったのでしょう。

つまり帽子とは、いろんな被る方を試してみるもんだ。
という教えでもあるのでしょうか。