ニューズボーイ・キャップの伝説 #013

1921年のチャップリン映画に『キッド』があります。

1921年のことですからもちろん、白黒映画、サイレント映画。

この『キッド』の中で「キッド」を演じるのが、ジャッキー・クーガン。
ジャッキー・クーガンは1914年の生まれですから、この映画に出演したのは、七歳くらいだったのでしょう。
『キッド』はヒット、ジャッキー・クーガンもたちまち名子役として有名になったものです。

ところで『キッド』の中でジャッキー・クーガンが被っていたのが、「ニューズボーイ・キャップ」。

その頃、新聞売りの少年がよく被っていたので、その名前があります。
新聞売り」とはスタンドでもなくて、街に立って通行人に新聞を売る少年のことだったのです。

キッドはもうボロボロになったツイードのニューズボーイ・キャップを実に粋に被っています。
ニューズボーイ・キャップは、ああでなくては。

全体にゆったりとした丸みがあって、ヴァイザーが前に付いたキャップ。

もちろん、ツイードに限ったことではありません。
シアサッカーや、ギンガム、マドラス……。

そうそう、「キッド」という名の帽子があってもいいですよね。