アカデミック・キャップ伝説 #014

昔被って、今被らないものに、「角帽」があります。

クラウンが四角になっているキャップだから、「角帽」。
昭和三十年代までの大学生はたいてい被ったものです。

なにはなくとも、角帽さえ被っていれば、それが大学生であることの証明だったものです。
が、今、角帽を被る大学生はまずいないでしょう。

あの「角帽」は日本で発明されたものなんだそうです。
明治十七年に。今から130年ほど前のこと。

発明者の名前は、和田義睦。
当時、東京帝国大学生だった人物。

和田義睦はその頃流行りはじめていたドイツ陸軍の軍帽、 「ミュッツエ」をヒントにしたという。
ドイツの軍帽、「ミュッツエ」は丸く、平たい、前びさしの付いた帽子。
このミュッツエの丸いクラウンを、四角に変えたわけです。

もっともそれ以前に四角いクラウンがなかったわけではありません。
よく知られているところでは、「アカデミック・キャップ」があります。
またの名を、「モーターボード」とも。

これは今でも有名大学の卒業式に使われることがあります。
固く、四角いクラウンで、ただしヴァイザーは付いていませんが。

とにかく角帽が日本生まれであるのはたしかで、
「アカデミック・キャップ」が復活してもらいたいものですね。