ストロー・ハットの伝説 #015

ストロー・ハットはよく絵にも描かれることがあります。

有名なところでは、ルノワールがあるでしょう。

ルノワールは1876年に船上パーティの絵を描いています。
船上パーティですから、人びとは思い思いにストロー・ハットを被っています。
いかにも夏の空気が伝わってくる一枚です。

また自画像の中に描かれたストロー・ハットもあります。

それは、ゴッホ。

ゴッホは実に多くの自画像を描いています。
その一点に麦藁帽を被ったゴッホの姿が出ています。
丸いクラウンで、広いブリム。
そのブリムは美しく上に巻き上げられています。

もし、クラッシックな麦藁帽を上手に被りたいなら、ぜひゴッホの絵を参考にして下さい。

画家とストロー・ハットで忘れてならないのが、ゴーギャン。

ポール・ゴーギャンが1893年に書いた絵に『タヒチのシエスタ』があります。
ゴーギャン晩年の作。

『タヒチのシエスタ』には四人の女が描かれています。
すべて開け放たれた部屋の中で、女四人が寛いでいる。
そしていちばん手前の女は、後姿。
白に花柄のサマー・ドレスにストロー・ハットを。
そのベージュのストロー・ハットにはブルーのハット・バンドが巻かれて。
ブルーの上に白い水玉模様。
そしてハット・バンドのボウ ( 蝶結び ) は右側になっています。

昔の婦人帽のボウは右側だったのです。

ゴーギャンの『タヒチのシエスタ』はそのことの、ひとつの証明。

とは、おおげさでしょうが……。