センダイ・キャップの物語 #013

日本人としての正装は、羽織袴です。

まず長着 (ながぎ )を着て、袴を着ける。
さらにその上に、羽織。
羽織には紋が入っています。

これに白足袋を履くのが、日本人の正装。

この日本人の正装に欠かせないのが、仙台平です。
仙台平の袴以外にはちょっと考えることができません。

たいていはグレイの細い縞柄になっています。
もちろん絹の袴地。

仙台に生まれ、仙台で織られるので、仙台平。

仙台平は、伊達綱村によってはじまると考えられています。
伊達綱村は、綱宗の長男で、第四代伊達藩主。
1690年代、伊達綱村は京、西陣から、小松弥右衛門を招く。
新しい布地を織らせるために。

それが「お国織り」であり、今の「仙台平」なのです。

仙台平は強撚糸と無撚糸とを配した生地。
これは世界に例を見ません。
この特殊な織り方のために、座って柔らかく、立って気品ある張りが生まれるのです。
仙台平が袴地に最適であるのもよく分かるでしょう。

仙台平が袴にとって理想的であるなら、帽子にも向いているでしょう。

仙台平は袴だけでなく、財布などの小物類にも使われるようになっています。
日本文化としての「仙台平」の火を消すことはできないからです。

ストライプのキャップは昔からありました。
が、仙台平なら上品で、優雅なるストライプになるでしょう。

しかも、シルク。

シルクで、ストライプで、キャップで。

名づけて、「センダイ・キャップ」はどうでしょうか。