ストロー・ハットの伝説 #019

ストロー・ハットが「麦藁帽子」であるのは、言うまでもないでしょう。

麦藁で編んだ帽子。

麦は古代から世界中で栽培されていたのでしょう。

麦から小麦粉を得て、小麦粉でパンなどの食料品を作った。
麦を取った後には、穂が残る。
これを再利用して、様ざまな麦藁細工が生まれた。

そのもっとも単純な形が、「ストロー」。

なにかの液体を飲むために「ストロー」を使ったわけです。
麦の茎は空洞で、惜しげもなく使えたから。

麦の茎の空洞を押しつぶすと、一枚の、薄く、軽い板が生まれます。

これを使って編んだのが、ストロー・ハットなのです。

古代ギリシアに「ペタソス」 petasos という名の帽子があったという。
ペタソスは旅人が被る帽子でもあったそうです。

これはフエルトでも、また季節によっては、ストローのこともあったらしい。

もし、そうだとするなら、古代ギリシアのペタソスはかなり古い麦藁帽子だったということになるでしょう。

麦の茎と、それを編む技術があれば、麦藁帽子はそれほど難しいものでもありません。

戦前の日本でも、今の大田区大森に、たくさん麦藁帽子工場がありました。
それは主に輸出用だったのですが。

その昔、日本製のストロー・ハットが海外でも被られたことを想像すると、
ちょっと愉快になってくるではありませんか。