トーピーの伝説 #022

トーピーという名の帽子があります。

topee とも topi とも書くようです。
「トーピー」はインド、ヒンディー語から出ているとのことですから、
もともとはインドで生まれたものでしょう。

インド駐留の英国人がその暑さに耐えかねて、考え出した帽子なのでしょう。

よくアフリカ探険隊の話があったりします。
あのアフリカ探険隊の被る白いヘルメットが、「トーピー」なのです。

トーピーは「ソーラー・トーピー」とも。
太陽の暑さから身を守ってくれるからです。

さらには、「ピス・ヘルメット」とも呼ばれます。

ピス pith とは「髄」のこと。
ある種の植物の「髄」のふわふわした部分を帽子の断熱材として使ったからです。
もっとも二十世紀に入ってからは、ピスの代わりにコルクが張られてようです。

ソーラー・トーピーは実によく考えられていて、通気孔が用意されていた。
クラウン頂上のボタンのところに。
あのボタンの下は小さな通気孔になっていたのです。
だからヘルメットの中の空気が暑くなると、それが通気孔から抜け出てくれたわけです。

また、ハット・バンドにも工夫があって、ハット・バンドと頭とが密着する。
つまりハット・バンドを使ってヘルメットを被る。
ですからヘルメットの下もまた、通気孔になる。
下から上へと風の通る帽子でもあったのです。

トーピーと呼ぶのか、ピス・ヘルメットと呼ぶのか。

それはともかく、もう一度見直したい帽子のひとつではありませんか。