レエス・アルペンの物語 #023

「アルペン・ハット」という名前があります。

「アルプス帽」と言ったところでしょうか。

アルプスは簡単に言って、アルプス山脈のこと。
オーストリア、ドイツ、イタリア、リヒテンシュタイン……などに拡がっています。
もう少し範囲を狭くすると、「チロル」。

そこでアルペン・ハットとも、「チロリアン・ハット」とも呼ばれるわけです。

強いカーヴのフェルト帽で、太いコードや美しい羽根飾りが付けられます。
この帽子の下に革の、サスペンダー付きの、半ズボンを穿くのが、チロルの民族衣裳なのです。

つまりチロリアン・ハットは民族帽子でもあったわけです。

チロルの山岳地帯は寒いことが多い。
それでしっかりと厚いフェルトが用いられたのでしょう。

さて、そこで。
あのチロリアン・ハットを夏に被る方法はないものでしょうか。

あります。

レエス地のチロリアン・ハット。
レエスですから、何らかの裏打ちは必要でしょう。

でも、それはまことに美しく、風通しの良い、爽快な帽子となってくれるでしょう。

名づけて「レエス・チロリアン」というのは、いかがでしょうか。

もちろん羽根や花をたくさん飾ることもできますよ。