テンガロン・ハットの伝説 #025

テンガロン・ハットは、「カウボーイ・ハット」のことです。

西部開拓時代のカウボーイにとって、山の高い、鍔の広い帽子は必要不可欠であったからでしょう。

カウボーイ・ハット、バンダナ、ヴェストは、当時のカウボーイにとっての「三種の神器」であったのかも知れません。
カウボーイはあの帽子を使って火を熾し、水を汲んだ。

で、「テンガロン・ハット」だと。

でも、ちょっと待って下さい。

1ガロンは大まかに言って4ℓ。
10ガロンは40ℓ。
とてもとてもそんなには入りません。

いくら西部の「トール・トーク」が有名であっても、少しおかしい。

「トール・トーク」は、西部の「ほら話」のこと。

テンガロン・ハット。

実はこれ、「テン・ギャルーン」 ten galloon のことだったのです。
「ギャルーン」 galloon は豪華なブレードの意味。
たいていは金糸や銀糸を使ったりしたものです。

つまりギャルーンが10本も飾れるほど山が高いことを、誇ったのです。

ただこれも多少「トール・トーク」的ではありますが。
「ギャルーン」は古いフランス語の「ガロネール」 galonner から出ているとも。
それは「ブレードで縁取りする」の意味であったそうです。

それはさておき、なぜカウボーイはクラウンの高さを自慢したのか。

それはひとつに、カウボーイ・ハットが立派に思えたから。

そしてもうひとつには、寒暖差に耐えてくれたから。

クラウンが高いことは、帽子と頭との空気層が厚くなるわけで、暑さ寒さに強かったからです。

カウボーイ・ハットも、よく機能が考えられた帽子でもあったのでしょう。