カンザシ・ハットの物語 #034

日本からはじまった花に、椿があります。

椿の原種は一重咲きで、今は多く、八重咲きではありますが。
椿は英語で、「カメリア」 Camellia 。
今はおそらく世界中に咲いていることでしょう。
でも、カメリアは日本の椿が広まったものなのです。

椿に似ているのが、漆。

漆はもちろん、漆芸。
漆の椀があり、漆の箸があります。
漆のことを英語で、「ジャパン」JAPAN と呼びます。
漆もまた日本に生まれた芸術品。
グランドピアノの黒は、漆の黒に憧れてのことであったという。

漆でなにか帽子が考えられないものでしょうか。
たとえば、漆の簪。

髪に挿すから「髪挿し」、簪。

たとえばまるで皿のような帽子があったとしましょう。
クラウンの浅い帽子。ユニークです。
でも帽子としては頭に固定しにくい。

そこで漆の簪。

帽子の両端に、小穴が一対開いている。
ここに漆の簪を通して、帽子を留める。
もちろんストッパーであると同時に帽子へのアクセントでもあります。

クラウンの左側にループを用意しておけば、簪を使わないときには、ここに挿してもおけるでしょう。

名づけて、「カンザシ・ハット」。