ビーニーの伝説 #034

帽子。

それをどんな名前で呼ぶかはさておき、これくらい愛すべき小道具は他にはありません。

うろ覚えですが、昔、渡辺紳一郎という人が『ベレー十得』と題する随筆を書いていました。
読んで字のごとく、ベレーには十の得がある。
それをひとつひとつ書いた文章だったと記憶しています。

その中に、「焼き栗を買った時のポケット代わり」というのがありました。
渡辺紳一郎はパリに住んだことがあって、パリ名物のひとつに「マロン・ショウ」。
これは焼き立てで、熱い。
それを受けるのにベレーが役立つのだ、と。

帽子には少なくとも十の得があるのですが、あえて欠点を探すなら、脱いだり被ったり。
ずっと被っていられる帽子があったら、言うことなし。

ビーニー beanie がそれです。

ビーニーは外国の小学生が被る帽子。
ベレーを小型にして、頭にフィットさせて被る。

時に、「ディンク」 dink の名前で呼ぶこともあります。
「ディンキー」 dinky とも。

十にひとつプラスされるわけですから、十一得のビーニーを復活させたいものですね。