バイシクル・クリップ・ハットの伝説 #036

今、自転車が見直されています。
それはこの上なく「エコ」な乗物だからでしょう。

イギリスで自転車が流行になったのは、十九世紀中ころのこと。
それは純然たるスポーツであって、移動手段ではなかったのです。
自転車は最新流行のスポーツ。
男ばかりか女性の間でも流行ったものです。

十九世紀の紳士淑女が自転車に乗る時、重宝したのが、ノーフォーク・ジャケットだったのです。
ノーフォーク・ジャケットに、ディアストーカーを被るのは、自転車に乗るのに最適のスタイルだと考えられたのです。

ところで、自転車から生まれた帽子に、「バイシクル・クリップ・ハット」があります。

自転車に乗る時、ズボンの裾をクリップで留めることがあります。

あのクリップにヒントを得た帽子。
バイシクル・クリップ・ハットはいわば「ハーフ・ハット」でもあって、後ろ半分が省略されている。
でもそこにはクリップが仕込まれていて、とてもよくフィットしてくれるのです。

自転車がリヴァイヴァルしているのなら、バイシクル・クリップ・ハットも復活してもらいたいものです。