ピルボックス・ハットの伝説 #038

帽子は「被り物」のひとつ。

その意味ではとても広い世界なのです。

笠も兜もお社頭巾も、ぜんぶ「被り物」なのですから。

「被り物」を別に表現すれば、「ヘッド・ウエア」。
「頭上衣裳」というわけです。

ヘッド・ウエアに、ハットとキャップがあります。

ブリムのあるものがハット。
ブリムが前だけ、またはブリムのないものを、キャップ。
帽子大学ではそんなふうに教えるはずです。
もし帽子大学があればの話ですが。

ところがなにごとにも例外はあるもので、ブリムがないのに、ハットと呼ぶことがあります。

「ピルボックス・ハット」 pillbox hat 。
ピルボックス・ハットはふつう女性用の帽子。
1920年代の、大流行。
それは円筒形の帽子。

当時の「薬箱」に似ていたので、その名前があります。

ピルボックス・ハットにはたいていブリムがない。
でも、名前は「ピルボックス・ハット」。

ピルボックス・ハットを被るか否かはさておき、そんな例外があることは知っておいて良いかも知れませんね。