トゥイン・ハットの物語 #039

ファッション用語のひとつに、「トゥイン・セッツ」 twin sets があります。

スェーターの上に同じ色、同じ糸のカーディガンを重ねる着こなしのことです。
「トゥイン・スェーター」とも呼ぶことがあります。
直訳すれば、「双子スェーター」でしょうか。

このトゥイン・セッツは、1934年に発明されたもの
それ以前には、トゥイン・セッツの発想はありませんでした。
考えたのは、スコットランド「プリングル」のニット・デザイナー、オットー・ワイス。
この「トゥイン・セッツ」の発明により、レディがちょっとした集まりに、ニット・ウエアで出かけられるようになったのです。

トゥイン・セッツによく、パールのネックレスをあしらうのもそのためなのです。

トゥイン・セッツがあるなら、「トゥイン・ハット」があっても良いではないか、というのはちょっと乱暴でしょうか。

ハットの重ね着。

まるで紗か絽のような薄い生地でのハット。
それをふたつ重ねて、被る。
ただし、ブリムの後中央で、スナップで留めてある。
だから時と場合によっては少しずらして被ることもできるわけです。

トゥイン・ハットの遊び方は様ざま。

ハットの愉しみがまた殖えること、間違いありません。