リヴァーシブル・ハットの物語 #040

リヴァーシブル・ハットは読んで字のごとく、両面使える帽子のことです。

昔、ヨーロッパのオートクチュールで、カシミア製のリヴァーシブル・コートが流行ってことがあります。
これは完全な手縫いで、まったく裏も表もない特殊な手法によるものだったのです。

「リヴァーシブル・ハット」もこれに似て、口で言うのは簡単ですが、実際に、完全なる両面帽子は至難の技です。

それをなんとかリヴァーシブル・ハットにできたなら、拍手喝采でしょう。

生地はシルク・レップなど。
色は、ブルーとグリーンとか。
もちろん裏と表で、無地と縞柄という組み合わせもあるでしょう。

シルク・レップによる二枚合わせ。
裏地も芯地もなんにもなし。
軽くて、快適。畳んで、皺になりにくい。
しかも気分によって裏表どちらでも使える。

リヴァーシブル・ハットでひとつだけ困るのが、織りネームを付ける場所。

織りネームは帽子の左脇に大きく付ける。
と、それはリボン代りにもなってくれる。
もちろん裏側にも同じように付けるわけです。