シンドバッド・キャップの物語 #076

あの「スーパーマン」の物語は、1938年に生まれているんだそうです。

アメリカの作家、ジェローム・シーゲルが書き、それを漫画家の、ジョー・シュースターが絵にして誕生したものなんだとか。

ふだんは「クラーク・ケント」の顔をしているんですが、いざとなればスーパーマンに変身。
その正体は、クリプトン星からやって来た「カル・エル」という設定になっています。

あまりにも有名な、「鳥だ! 飛行機だ! あっ、スーパーマンだ!」という科白は、1966年のミュージカルの時に考えられたものなんだそうですね。

誰にとっても「スーパーマン」の存在はあるのでしょう。

私が子どものころの「スーパーマン」は、シンドバッドでした。
『アラビアン・ナイト』を繰り返し読んだものです。
中でも惹かれたのが、『シンドバッドの冒険』。
ワクワクドキドキしながら読み進んだものです。

「シンドバッド」そのものの意味は、「インドの風」。
シンドバッド自身はバクダッドの人ですが、インドに何度も旅しているので、「シンドバッド」。
どうして何度もインドに旅したのか。
貿易。
昔むかしのバクダッドから眺めてのインドは、はるか遠い神秘の国だったのでしょう。
貴重な宝物がいっぱいの王国と考えられていたに違いありません。

だからこそ、「ダイヤモンドの谷」の話も生まれたのだと思います。
そこは深い、深い、谷の底。でもその谷底には、星の数ほどのダイヤモンドが。
そこでシンドバッドは大きな肉の塊を投げ落として、大きな怪鳥にその肉を取らせる。
その肉には多くのダイヤモンドが……………。

シンドバッドといえば、バクダッド風なのかインド風なのか、頭にターバンを巻いた姿を想い浮かべます。

あのターバンは、長いスカーフ状の布を巻いて完成させるのでしょう。
でも、あらかじめ出来上がったターバンがあったなら。
それをすっぽりかぶればたちまち、ターバン。

そんな「ターバン・キャップ」があったなら、今すぐにでも、シンドバッドに変身できるに違いありませんが。