ユングフラウヨッホ・キャップの物語 #079

エーデルワイスという花があります。

白い、小さな、清らかな花。
もともとは高山に咲く花なんだとか。
たとえばスイスの高い山だとかに。

今、エーデルワイスは広く知られています。
でも、ふつうの花とはちょっと違うところがあります。

エーデルワイスがこんなにも有名になったのは、ミュージカルのせいなんですね。

もちろん、『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌として。

♬ エーデルワイス、エーデルワイス…………。

そうです、あの歌によって。
でも、エーデルワイスはなにも歌やミュージカルだけではありません。

エーデルワイスの花を刺繍した帽子があるんだそうです。
長森光代著『ブルゴーニュの村便り』に出ています。

「帽子はお椀を伏せたような型のフェルト製で、赤、黒、ブルーの三種類がある。」

著者の長森光代はこの帽子を、スイスの、ユングフラウヨッホの駅の売店で、発見。
もちろんエーデルワイスの刺繍があしらってあって。

ユングフラウヨッホの駅は、3545メートルの標高に位置しています。
ヨーロッパでもっとも高いところにある駅なんだそうです。

「お椀を伏せたような型のフェルト製」。

いいですね。

エーデルワイスの刺繍があって。
「ユングフラウヨッホ・キャップ」と名づけようではありませんか。