アイアン・ハットの伝説 #048

アイアン·ハット iron hat はそのままに受けとれば、「鉄の帽子」ということになります。

ただし本当は、「ダービー·ハット」derby hat の意味になります。
つまりアメリカでの俗語が、「アイアン·ハット」なのです。

ダービー·ハットは、「山高帽」のことです。
クラウンが丸く、固い帽子のこと。
イギリスでは、「ボウラー」 bowler と言います。
フランスでは、「メロン」 melon 。
あの丸い形が果物のメロンに似ているからです。

ボウラーのはじまりは英国のロンドンで、1850年頃のこと。
実際にはウイリアム·ボウラーという帽子製造業者が完成させたので、その名前があります。

そもそものボウラーは、一種のヘルメットでもあったようです。
広い農園を馬で見回る時の、使用人が被るヘルメットだったのです。

イギリスのボウラーをそのままに呼ぶのもシャクで、あえて「ダービー·ハット」と名づけたのでしょう。

そしてさらにややくだけて「アイアン·ハット」。

しかしボウラー本来の目的からすれば「アイアン·ハット」も、言い得て妙という感じでもあるのですが。