サマー・ティロリアンの物語 #049

ティロリアン·ハットは愉しい帽子です。深いカーヴの美しい帽子であるのは当然としても、ハット·バンド代わりに巻く「ロープ」が愉快ではありませんか。
それから羽飾りの似合う帽子でもあります。

もともとはティロル地方の民族帽であったものだと考えられています。
それが後に、広く登山帽として使われるようになったものです。

ティロリアン·ハットにバッジを飾る習慣も、おそらくは多くの山に登ったベテランであることを示すことから、はじまっているのでしょう。

たいていのティロリアン·ハットは毛足の長いフェルトで作られたりするものです。
が、時にはストローなどの、植物繊維で編んで仕上げるのも、面白いものです。

つまりは「サマー·ティロリアン」であります。

サマー·ティロリアンにも、もちろん美しい色の絹の「ロープ」をあしらう。
フェザーをあしらう。
バッジをあしらう。

バッジといえばもっと七宝などを使った、貫禄あるバッジは欲しいものですね。

「サマー·ティロリアン」ひとつからも、帽子の世界は大きく拡がってゆくのです。