ちひろ帽子の伝説 #096

ちひろのことを憶えていますか。

いわさき ちひろ。

今、いわさき ちひろご本人に会うことはできません。
でも、いわさき ちひろが描いた絵に会うことはできます。

「ちひろ美術館」に行くことをお勧めいたします。「ちひろ美術館」は、東京の練馬区にあります。
西武新宿線、「上井草」駅からも歩ける近さです。

いわさき ちひろは昭和二十七年に、自宅を建てています。
いわさき ちひろはそれ以降、22年にわたって住んだ場所でもあります。
その自宅跡が、今の「ちひろ美術館」になっているわけです。

「ちひろ美術館」は、実はもうひとつあります。
長野県の黒姫高原に。
住所でいいますと、長野県北安曇野郡松川村西原ということになります。

黒姫高原は、いわさき ちひろが昭和四十一年に、山荘を建てた所。
もちろんアトリエとしての、別荘でもありました。
いわさき ちひろは毎年の夏、ここで絵の制作に励んだのです。

もし、いわさき ちひろのことが詳しく知りたいのなら、飯沢 匡 黒柳徹子 共著の『つば広の帽子をかぶって』を開くことです。
著者の、飯沢 匡はこう書いています。

「私が『つば広の帽子をかぶって』という題を考え出したのは、これがちひろの人生を象徴するからである。」

いわさき ちひろ自身、帽子が好きだったし、また帽子の絵もずいぶんと描いています。

戦後まもなく、物のない時代にも、ちひろはおしゃれな帽子をかぶった。
それはかろうじて焼け残った古い帽子、ちひろが絵筆をとって小花模様を散らして、つば広の、ベージュ色の帽子だったのです。

うーん、手描きの帽子には叶いませんね。

いや、「ちひろ帽子」として、手描きの帽子を作ってみようではありませんか。