モオド・ハットの物語 #098

『赤毛のアン』は、たぶんご存じのことでしょう。

この永遠の少女の物語を書いたのは、カナダの作家、ルーシー・モオド・モンゴメリーです。

『赤毛のアン』の原題は、『アン・オブ・グリーン・ゲイブルズ』であります。
この「ゲイブルズ」は、家の建て方のこと。
「切妻屋根」のこと。
「破風」と訳されることもあるようです。

この「ゲイブルズ」が緑色なので、「グリーン・ゲイブルズ」なのでしょう。
この家に住む「アン」主人公で、赤毛なので、『赤毛のアン』となったのでしょう。

『赤毛のアン』は、1908年に出版されて、大評判となった読物です。
それも最初は少女よりも、多く大人の女性が夢中になって読んだんだそうです。
それからざっと百年以上の時が流れて、今なお『赤毛のアン』は読み継がれています。

『赤毛のアン』を読んでいると。

「私の「アン」は、最後に e のついている「アン」なのよ」

そんな件があります。

これは実は、自分自身のことでもあったのです。
ルーシー・モオド・モンゴメリは、自分の名前「モオド」が気に入っていました。
そこでモンゴメリはいつも友達に言ったものです。

「私の「モオド」は、最後に e のついている「モオド」なのよ」

e があるかないかで、「アン」や「モオド」の発音がどう変わるのか、私にはわかりません。
でも、モオド・モンゴメリ自身は、それくらいに自分の名前に愛着を持っていたのでしょう。

モオド・モンゴメリは、帽子にも愛着を持っていました。

これはモオドのおばあちゃんが帽子好きだったことと関係があるのかも知れません。
もっともモオドの時代には、女が帽子をかぶらで外に出ることは許されてはいませでしたが。

1901年頃、モオド・モンゴメリは、ハリファックスの、「デイリー・エコー」という新聞の、女性記者だったのです。
その時代のモオド・モンゴメリは、大きな、たっぷりの羽根で飾った帽子をかぶっていました。
これは今に、写真が遺っていますから間違いないでしょう。

それはつば広の、ボーターにも似た帽子で、とてもクラッシック、とてもエレガントに仕上がっています。

このモオド・モンゴメリの帽子に倣って、「モオド・ハット」を作ってみたいものですね。