ファーストレディ・ハットの物語 #101

アメリカ大統領が、「プレジデント」であるのは、言うまでもないでしょう。
そしてアメリカ大統領夫人が、「ファーストレディ」と呼ばれるのも、常識になっています。

では、この「ファーストレディ」の言い方は、いったいいつ頃からはじまっているのか。
十九世紀後半から、「ファーストレディ」と呼ぶ習慣がはじまっているようです。
ただし、「ファーストレディ」は、最初、英國で用いられたとのこと。

1863年の英國で、『マイ・ダイアリー・ノース・アンド・サウス』という本が出て。
この中に、「ファーストレディ」の表現が使われているんだそうです。

この本を書いたのは、ウイリアム・ラッセル。
ウイリアム・ラッセルは、当時、「ロンドン・タイムズ」の記者であったという。

ところで、もし今、アメリカのファーストレディが、ロシアを公式訪問するとなれば、どのような装いになるのか。

スパイ小説『城壁に手をかけた男』には、その様子が描かれています。
『城壁に手をかけた男』は、2002年に、英国の、ブライアン・フリーマントルが発表した物語。
もちろん、物語、創作ではありますが。

「エイナンデール大統領夫人はパウダーブルーの装いに同色のクローシュ・ハットで人の目を奪い………………」

そんな風に描写されています。

少なくとも、フリーマントルはクローシュ・ハットがファーストレディにふさわしい帽子だと考えていることが分かりますね。