ロッビアの伝説 #106

いうまでもありませんが、「カフェ・ラッテ」はイタリア語であります。
フランスで、「カフェ・オ・レ」と呼ぶものを、イタリアで「カフェ・ラッテ」。

カフェ・ラッテは一例で、私たちのまわりにもイタリア語が多くなっているようですね、これはやはりイタリア料理に流行と関係があるのでしょう。
たとえば、「アル・デンテ」だとか。
もしパスタを食べることがなければ、「アル・デンテ」の言葉も使われなかったかも知れません。

ファッションでもイタリア語には興味深いものが少なくありません。
「クラヴァッタ」もそのひとつでしょう。

これはフランス語の「クラヴァット」から来ています。
もちろん、ネクタイのこと。
もしイタリアでネクタイをお買い求めの際には、「クラヴァッタ」と言ってください。
ただ、私には時として「クタバッタ」に聞こえて、ひとりで笑ったりすることがあります。

このクラヴァッタにも似ているのが、「ボンベッタ」bombetta 。
ボンベッタは私たちの言うところの、山高帽。
つまり、ボウラー・ハットをイタリアでは「ボンベッタ」となるわけです。

では、シルク・ハットのイタリア語は。
「チリンドロ」 cilindro 。
これは円筒形の意味と関係があるんだそうですね。
たしかにシルク・ハットは円筒形になっていますから。

帽子のイタリア語でよく知られているものに、「ロッビア」lobbia があります。
イタリアでの「ロッビア」はホンブルグ ・ハットを指す言葉。
もともとは、センター・クリースの意味。
センター・クリースのある帽子全般の意味にもなります。

これは昔、ロッビアという政治家がいて、意見の違う相手からステッキで帽子を打たれた。
それを名誉の負傷と考えて、その帽子をかぶり続けた。

そこから、「ロッビア」の呼び名が生まれたんだそうです。