敬礼の伝説 #108

街で誰かに会って、軽く、挨拶をする。

この時、帽子を脱ぐのか、脱がないのか。

これは永遠の難問でありましょう。

おはようございます、こんにちは、今晩は、おやすみなさい……………。
この時に帽子を取るのは、丁寧な挨拶となります。

では、必ず脱帽しなくてはならないのか。
そうとも限らないので、難問は難問として存在し続けるのであります。

現実問題として、右手を軽く帽子のクラウンなり、ブリムなりに触れるやり方があります。
これは申すまでもなく、「私には帽子を取る用意がありますよ」と伝えようとする心の表れです。
つまり「タッチ・ハット」もまた礼儀のひとつなのであります。

この「タッチ・ハット」をもう少し定型にしたものに、「敬礼」があります。
たとえば軍隊での敬礼は立派な、正しい挨拶の仕方などです。

「敬礼」は、1890年の英國ではじまったとの説があります。

1890年にヴィクトリア女王は、オズボーンの英國海軍に赴いた。
ここで、将校の任命式があったからです。

オズボーンでの将校任命式の途中、整列した下士官は制帽をかぶっていなかった

そこでヴィクトリア女王は、下士官たちの制帽をかぶらせ、式の間は右手の指で制帽を抑えているように命じた。

これこそ「敬礼」が世に誕生した瞬間であったという。