コッケイドの物語 #118

「コッケイド」は、帽子そのものではありません。

でも、帽子の大切な飾りであることには、間違いありません。

c ock ad e と書いて、「コッケイド」と読みます。
日本語では時に、「花形帽章」と訳されることがあるようです。

たとえば、シルク・ハットの正面に、家紋や紋章を飾ることがありますます。
あの帽子のフロントの紋章のことを、「コッケイド」と呼ぶのです。
英国王室では今もコッケイド付きのトップ・ハットが用いられています。

エリザベス女王が馬車でお出かけになる時の御者は、コッケイド付きのシルク・ハットをかぶることになっています。

英語の「コッケイド」は、1709年頃から使われていたらしい。
英語のコッケイドは、フランス語の、「コカルデ」 c oc ard e からきたという。
フランス語の「コカルデ」もやはり花形帽章の意味であったそうです。

コカルデであるのか、コッケイドであるのか、はたまた花形帽章であるのかはさておき、帽子への装飾品だと考えれば、もっと多く用いられて良いのではないでしょうか。

もちろん、シルク・ハットに限らず、むしろタウン・ハットに使えるのではないでしょうか。

いずれにしても、「コッケイド」の言葉だけは、憶えておきたいものです。