グラウサーの物語 #121

グラウサーは、雷鳥のこと。gr o us er と書いて、「グラウサー」と訓みます。
これがフランスに行きますと、「グルーズ」になるわけですが。

フランスでのグルーズは、料理となると、「ジュリノット」。
雷鳥を美味しく頂くのです。
雷鳥にも多くの種類がありますが、うんうんと寒いところが好きな鳥。
したがって身に脂がよく乗っているのでしょう。
フランスではココットに入れて、コトコト煮て食べるのが、ふつうのようです。

フランスといえば、ワイン。
スコットランドといえば、ウイスキー。
ウイスキーの銘柄に、「フェイマス・グラウス」というのがあります。
赤い二羽のグラウスが描かれているのが、「フェイマス・グラウス」の目印になっています。
1896年に、初蒸溜されている、ブレンデッド・ウイスキー。

どうしてこれが、「フェイマス・グラウス」なのか。

この絵の「レッド・グラウス」は、スコットランドの国鳥。
だからこそ、「フェイマス・グラウス」となるわけです。

ところでハンティングのほうでは、グラウスを射留めるのが、最高のスポーツとされています。
もちろん、バード・ハンターとしては。
これはちょうど獣のおけるフォックス・ハンティングが貴族のスポーツとされるのに、よく似ています。

そして、英國のハンターが、雷鳥狩りにかぶる帽子が、「グラウサー」なのです。

丸いクラウンの、頭にぴったりフィットさせてかぶる、キャップのことです。
グラウスを撃つための帽子だから、「グラウサー」。
やはり、トゥイードが多く用いられるキャップでもあります。

ぜひ、「グラウサー」を流行させたいものですね。