法律帽子の伝説 #124

法律と帽子。
あんまり関係がなさそうですが。
せいぜい裁判官が法廷でかぶる帽子くらいしか、思いつきませんよね。

昔むかしの英國で、「帽子かぶるべし」の法律が出されたことがあります。
1571年のことです。

「日曜日に、青年男子は、ウールのキャップをかぶらずに、外出してはならない。」

これに違反すると、ちゃんと罰金が待っていたという。
これはいったいどいうことなのか。

結局は国産愛用の勧めだったのです。
当時、ウールは、ことにフランネルはイギリスの名産で、少しでも輸出したかった。
まずは隗より始めよで、国民にもウール愛用を促進したかった結果なのですね。

十六世紀の英國には、ウール・キャップ以外に、多くの騎士用の帽子がありました。
今から思えば、華麗この上もない帽子たちであったものです。

たとえば、1559年のフェザーの輸入量、1,863ポンドに達していたという。
一年間で!。
このフェザーがハットの装飾用であったのは、いうまでもないでしょう。

1589年の洒落者、サー・クリストファー・ハットンは、ブラック・ヴェルヴェットのハットを好んで。

その帽子にはふんだんのホワイト・フェザーをあしらい、ハット・バンドには無数の宝石が鏤められていたそうです。