ポンポンの物語 #124

ポンポンは、よく帽子のてっぺんにつく丸い房飾りのことです。

「ポンポン」は日本語かと思いきや、れっきとした英語であります。
“pom pon”と書いて、「ポンポン」と訓みます。
英語としての「ポンポン」は、1748年頃から使われているんだそうです。

でも英語のポンポンは、フランス語から来ているという。
フランス語の「ポンポン」も、まったく英語と同じ綴りです。
フランス語の「ポンポン」は、幼児語、または擬音語から生まれているのではないでしょうか。

ただし、“pom pom”とはお書きになりませんように。
時に、あまりよくない言葉のことになったりしますので。

フランス語では、「房飾り」を、「ウープ」 houppe と呼ぶこともあります。
が、ベレー帽の頂上などに添えられるのは、やはり「ポンポン」がふさわしいでしょう。

ベレー帽のポンポンは、もともと編みはじめを隠しておくためのものであったのです。
ベレーはたいてい編物で、大きく編んだ後、縮絨に縮絨を重ねて、やっとベレーが生まれるのであります。
その出発点である最初の編目を見せないために工夫が、あのポンポンだったのですね。

今、ポンポンはなにもベレーとは限りませんし、帽子とは限りません。
ドレスの上にポンポンがあしらわることも。

ドレスの上のポンポンは、なぜか可愛い子供の情景が浮かんできます、なんだか赤ちゃん言葉が似合いそうな。

それはともかく、ポンポンの有ると無し。

ここに大きな違いがあるのは、いうまでもないでしょう。