ダック・ビルの物語 #125

ダック duck は、「アヒル」のことですね。
この「ダック」がファッションと関係があるんですから、世の中面白いものですね。

今でも「ズック」の言葉は生きているのでしょうか。
「ズック地」というではありませんか。
つまり、キャンバスのことです。
「帆布」にも似ています。
むかしはよく「ズックの靴」と言ったものであります。

ズックは、和製英語。
ただしくは、「ダック」。
ダックが訛って「ズック」になったものです。

生地としての「ダック」は、1640年頃から使われているらしい。
当時、厚手の綿や麻の生地の端に、アヒルのマークがあった。
つまりそれが織元の印だったのです。
ここから通称、「ダック」となったものであります。

さて、実は帽子にも、ダックはあるのです。

「ダック・ビル」。

ダック・ビルは、「カモノハシ」の意味。
カモノハシの口のように長いヴァイザーを指します。
長いヴァイザー。
でも、ダック・ビルの場合は、うんとうんと長いのです。

「ダック・ビル・キャップ」があり、「ダック・ビル・ハット」があります。
1790年代には、「ダック・ビル・ボンネット」が流行したことも。

「ダック・ビル・キャップ」、もう一度、流行らせようではありませんか。