ルノワール帽の伝説 #128

ルノワールはもちろん、ピエール=オーギュスト・ルノワールのことです。
フランス印象派の画家であります。

ルノワールは、1841年2月25日。リモージュに生まれています。
お父さんのレオナールは仕立て職人、お母さんのマグリットは洋裁の腕があったという。

ルノワールがそのまま進んでいたなら、テイラーかデザイナーになっていてもおかしくはないかも知れませんね。

でもルノワールが十三歳になった時、絵付け師の道を選ぶ。
リモージュは今も昔も陶磁器の町ですが、実はリモージュではなくて、巴里の陶磁器工場へ。
それというのも、ルノワール家はピエールが三歳の時、巴里に移っているからです。

絵付け師としてのルノワールは、十三歳にしては達者だったそうです。
まあ、栴檀は双葉から芳し、と申しますからね。

ところがルノワールは絵付け師の仕事を辞めることに。
その時代からすでにに機械化がはじまっていたから。ル
ノワールは絵付け師を辞めたことで、画家を目指す。
ルノワールに関してだけは、機械化さまさまかも知れません。

いや、そうではなくて、ピエール=オーギュスト・ルノワールが子どもの頃の話。
ピエールにはお兄さんがいて、そのお兄さんがかぶる学校の制帽が好きだった。
それは庇のついた丸帽で、正面に十字架の刺繍があり、ビロードの顎紐が付いていて。

「あれが欲しい!」

と、盛んにいうものだから、似たようなものを与えても、「嫌だあ!」と、なく。
十字架もビロードもついてはいなかったから。

まあ、そのように細かい違いがわかるようだったから、後に大画家になったのでしょうが。

まあ、帽子においても「細部」が大切であることに変りはありませんが。

そうだ、ピエールが小さい時、それほど欲しがった丸帽、再現してみませんか。