パナッシュの伝説 #130

夏になると、ビールが飲みたくなってきます。

パリでのおしゃれビールの飲み方に、「パナッシェ」があります。
「アン・パナッシェ!」とカフェで言いますと、美しい色のグラスが出てきます。

これが、「パナッシェ」。

実は、ビールとオレンジ・ジュースのカクテル。
ちょっと女の子みたいですが、美味しい。
アルコール分もうんと少ないし。
この場合の「パナッシェ」は、「混ぜたもの」の意味です。

綴りは少し違うのですが、「パナッシュ」panache 。
これは、「羽根飾り」。
ことに帽子の羽根飾りもことになります。

パナッシュは羽根飾りから転じて、「華々しい」の意味になることもあります。
まあ、それくらい帽子のパナッシュは華々しい印象があるのでしょう。
それというのも、中世のフランスでは男の兜にも羽根をあしらう習慣があったんだそうですね。

パナッシェをもっと広く言いますと、「プリュム」。
plumesは、「羽根」の意味。
帽子の場合にも、「プリュム」と呼んで間違いではないのです。

もう少し限定的に申しますと、「エイグレット」 aigrette 。
エイグレットは、「青鷺の羽根」のこと。
たぶん昔は青鷺の羽根を挿すことが多かったからでしょう。

ただ今は、必ずしも青鷺の羽根でなくとも、大きな、美しい羽根飾りは習慣的に、「エイグレット」と呼ばれることがあります。

帽子はまことに不思議なもので、エイグレットの有る無しで、その性格は大きく変わってきます。

ぜひエイグレットを上手に活用したいものですね。