シェシャの物語 #127

カヌレというお菓子があります。
えーと、これはお菓子と帽子が関係あるという話なんですが。

カヌレのほんとうの名前は、「カヌレ・ド・ボルドオ」。
「ボルドオのカヌレ」という名前なんですね。

「カヌレ」、「筋の入った」の意味。
カヌレ・ド・ボルドオは、「ボルドオの筋」ということになります。
でも、どうしてボルドオなのか。

ボルドオは今も昔もワインの産地。
古い時代には、卵の卵白を使って、ワインの滓を沈めていた。
それで、卵黄が大量に余る。
なにか卵黄が活かせないか、ということからはじまったのが、カヌレ・ド・ボルドオだと伝えられています。

さて、帽子のほうではカヌレ・ド・ボルドオに似た円筒形の帽子を、「ブルレ」bourrelet と総称します。

お菓子の「ブリュレ」と似ていなくもありませんが。
綴りは、違います。
あくまでも、「ブルレ」です。

このブルレの中でも特徴的なものに、「シェシャ」 chécha があります。

シェシャは、その昔、ズアーヴ兵がかぶった制帽がヒントになっています。
婦人帽の場合、多く毛皮が使われたりも。
円筒形で、深い折り返しが付くこともあります。
クラウン頂上は、必ず平らに仕上げられるものです。

第一、「シェシャ」の名前が可愛いではありませんか。
それこそ、食べてしまいたいほどに。