ハット、ハット、ハットの伝説 #134

ハットは人間の頭にかぶるものであり、また脱ぐものです。

帽子をかぶる。
これを、「プット・オン」と言います。
帽子を脱ぐは、「プット・オフ」となるわけです。

昔は今よりもっと、帽子が不可欠でしたから、帽子を巡る言いまわしも少なくありません。

たとえば、「バイ・ディス・ハット」。
そのままに訳しますと、「この帽子で」ということでしょうか。
ただ、実際には「誓って」の意味になります。

なにか人と約束する時、「バイ・ディス・ハット」といえば、「誓って」の意味となるわけですね。

また、「ハット・イン・ハンド」の表現もあります。
もちろん「帽子を手に」ということ。
でも、ほんとうは、「畏って」の意味を持っているのです。

自分の帽子を脱いで、手に持って、ははあ、と畏っている様子から来ているのでしょう。

さらには、「アウト・オブ・ハット」。
「帽子の中から」とも訳せるかも知れません。
が、正しくは、「思うがままに」という表現なのです。

たぶんこれは、手品の帽子を想起してのことかと思われます。
たしかに手品の帽子からは、何でも出てきますからね。

以上はほんの一例ですが、いかに帽子が人間と深い関係にあるかが、よく分かるに違いありません。