帽礼の伝説 #135

靴にエティケットがあるように、帽子にもエティケットがあります。

相手に対して丁寧にお辞儀するには、帽子を脱いで、頭を下げるとか。
もっとも、この帽子のエティケットにも、時代によって多少の違いが出てくるのも、当然でしょう。

戦前の男たちの礼儀としては、エレヴェータの中で、帽子を取ることがあった。
後から御婦人が乗り合わせてきた時。
男たちは皆、帽子を脱いだものです。
それが、ごく一般の礼儀だったのです。

それはちょうど、起立と似ていました。
部屋の中で男たちが、椅子に座っているとして。
そこに女性があらわれたなら、男は起立。
女が着席してから座ったものであります。

原則として。
靴を脱ぐ場面では、帽子も脱ぐ。
これは基本的なこととして、覚えておいて良いでしょう。

でも、迷うのは、道を歩いていて、友人知人に会った時の帽子がどうすれば良いのか。

二十一世紀の今、「敬礼」で良いと思います。
挙手敬礼。
挙手敬礼というと難しいようですが、なに、右手を帽子に添えれば、それが挙手敬礼になります。
「帽礼」と覚えておいてください。

町を歩いていて、知り合いにあったなら、「帽礼」。

これで、挨拶の代りとするのです。
ちっとも失礼ではありません。