ジネーヴァ・ハットの物語 #132

ジネーヴァ Geneva は、私たちのいうところの、ジュネーヴのことです。

もちろん、スイスのジュネーヴ。
ただ、Geneva を英語に近く発音すれば、「ジネーヴァ」になるのでしょう。
少なくとも英語に「ジネーヴァ・ハット」が存在することは間違いありません。

この「ジネーヴァ」は、時折、ファッション用語にもあらわれることがあります。

たとえば、「ジネーヴァ・バンズ」。
これはクラッシックなクラヴァットの一種なのです。

頸の下に、一対の、白い帯が垂れるスタイルのクラヴァットのこと。
もともとは、スイスのカルヴァン派の僧侶の衣裳だったので、その名前があります。
二本の帯としてあらわれるので、「ジネーヴァ・バンズ」として、複数形になっているのです。

さて、「ジネーヴァ・ハット」について。

ジネーヴァ・ハットは、十七世紀のヨーロッパで流行した帽子なのです。
それはクラウンの低く、ブリムの大きな帽子を、「ジネーヴァ・ハット」と呼んだのであります。

ロウ・クラウン、ワイド・ブリムのスタイルを、「ジネーヴァ・ハット」の呼び名で、もう一度流行らせようではありませんか。