ソリアの物語 #134

今、「とがっている」という言葉があったとして、それはどう解釈するべきなのでしょうか。

「とがっている」は漢字で書けば、「尖っている」でしょう。
たとえば、先端が鋭く尖っている、だとか。
でも、その一方で、「先端的」の意味もあるように思われます。
「流行の最先端」ともいうべき。

しかし、どうしてここで、「とがっている」が問題になるのか。
その昔、実際に「とがった」帽子があったから。
それが、「ソリア」なのです。

ブリムも平たい、まるでお皿を伏せたようなスタイル。
ただし、クラウンは錐のように鋭くとがっている帽子。

これは古代ギリシアの貴婦人がかぶったストロー・ハットだったようです。
ソリア。tholia と書いて、「ソリア」。
時に、「トリア」と訓むこともあります。

お皿のように平らなのですから、実際には脇のリボンで結んで、かぶったのだろうと、思われます。

むかし、「タナグラ人形」が流行ったことがあります。
ギリシアのタナグラという町で発掘された古代に人形だったので、「タナグラ人形」と呼ばれたものです。
無理矢理、日本で近いものを探すなら、埴輪でしょうか。

このタナグラ人形の中にも、ソリアをかぶっていた貴婦人がいたのです。
昔むかし、古代ギリシアにソリアがあったのは、間違いないでしょう。

まあ、そんなわけで、「とがった帽子」を、かぶってみませんか。