レンブラント・ハットの物語 #135

レンブラントは、今のオランダに生まれた、十七世紀の画家ですね。
あまりにも有名な『夜警』は、レンブラントの代表作でしょう。

レンブラントの本名は、「レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン」。
つまり姓はレイン、名はレンブラント。
私たちはこの天才画家を名前で呼んでいることになるわけです。

それにしてもなぜここにレンブラントが出てくるのか。

『失われた時を求めて』に、レンブラント帽子が出てくるからです。
『失われた時を求めて』は、もちろんマルセル・プルーストの傑作。
少なくとも二十世紀フランスの小説としては最大、最高、最良のものだと、考えられています。

要するに、長篇。いや、大長篇。
しかも、未完。
でも、ファッションの話がたくさん出てくる物語でもあるのです。

「 「レンブラントふう」 の帽子をかぶり、胴衣にスミレの花束をつけていた…………………。」

レンブラントには、『サスキアの肖像』という名作があって。
ここでの「サスキア」は、ワイド・ブリムのハットに、大きな羽根を飾っています。

これからはマルセル・プルーストに倣って、羽根を飾った鍔広の帽子を、
「レンブラント・ハット」と呼ぶことにしようではありませんか。