ダブル・クリースの伝説 #137

ネクタイの結び方のひとつに、「センター・ディンプル」というのがあります。
「センター・ディント」とも。

ネクタイの結び目下、中央に小さい凹みを添えるやり方のこと。
ネクタイは言ってみれば、一歩の帯でもあって。
それを結ぶということは、どこかの部分を細くすることに他なりません。
そして結び目の下、中央を細くするのは、スマートなやり方だとされているわけです。

というよりも、たいていの男性は、このセンター・ディンプル式にネクタイを結んでいます。
が、いつの時代、どこの国にもつむじ曲がりはいるもので、「ダブル・ディンツ」。
つまりネクタイの結び目の下、中央に、小さな凹みをふたつ作る。
そんなしゃれ方もあるようです。

一方、帽子には「クリース」があります。
たとえば、「センター・クリース」。
センター・クリースは、男のソフト・ハットには欠かせないものでしょう。
クラウン中央に一本の凹みをつけておくので、センター・クリース。

ところが、場合によっては、これを二本に。
正しくは、センター・クリーシーズでしょうか。
ふたつのクリース。

ひとつの例ですが、むかしカウボーイ・ハットにはダブル・クリーシーズが珍しくはありませんでした。

このカウボーイ・ハットの「二本の凹み」をヒントに、ソフト帽にも応用してみようではありませんか。