カトガンの物語 #137

カトガン catogan はフランス語の服飾用語で、「小さなリボン」のことです。
が、時に、カドガン cadogan とも言います。
「カドガン」なのか「カトガン」なのか、はっきりしてもらいたいものですが。

これはもともと、むかしの男の髪型からきている言葉なのです。

「男のポニーテール」とでもいえばよいのでしょうか。
髪を後ろに流して、その根元をリボンで結んだ。
それを「カドガン」と呼んだのです。イギリスで。

イギリスの軍人、ウイリアム・カドガンがはじめたので、その名前があります。
1710年代のことです。

この英語であるカドガンがフランスに伝えられて、「カトガン」になったものです。
ごく簡単に言って、「カトガン」はフランス語、「カドガン」は英語ということになるでしょうか。

この髪型、もしくはリボンが帽子と関係があるのですから、面白いものです。

やや特殊な表現ですが、フランスに「カトガン」と呼ばれる帽子があります。
それは婦人帽。
ソフト帽に似た帽子。

ブリムの後ろを大きく上に折返したデザイン。
その折返したブリム中央に、小さなリボンを飾る。

それを「カトガン」の名前で呼ぶのです。