マザリーン・フードの伝説 #142

マザリーン mazarinhood は訓み方です。
フランスふうには、「マザラン」となります。

マザリーン・フードは、ゆったりとして、その縁をレエスで飾ったデザインのものです。
1700年頃のヨーロッパでずいぶんと流行したフードだと伝えられています。

ここでの「マザリーン・フード」の名前は、フランスのマザラン公爵夫人の名前から出ています。
マザラン公爵夫人は、1699年に世を去っていますから、実際には十七世紀末から、ご本人はレエスのあるフードを愛用されていたのでしょう。

マザラン公爵夫人は、フランスの枢機卿、ジュール・マザランの姪に当たるお方なのです。

ジュール・マザランはもともとイタリアに生まれ、スペインで学んだ人物。
そのジュール・マザランは、リシュリュウに認められて、フランスに帰化した経験を持っています。

最初、ルイ十三世のもとで働き、後に王妃、アンヌ・ドートリッヒにも仕えています。
また、若い日のルイ十四世を、ご教育したのもジュール・マザランでありました。

それはともかく、マザラン公爵夫人に因む美しいフードが存在したことは、間違いない歴史上の事実であります。