スリット・ボーターの伝説 #151

ボーター boater が、「カンカン帽」のことであるのは、いうまでもないでしょう。
ただ、「ボーター」とさえいえば、「カンカン帽」の意味になります。

ボーターは、「舟を漕ぐ人」の意味で、英語としては、1605年頃から使われている言葉なんだとか。

もっともそれが帽子の意味になるのは、十八世紀末のことでしょうが。

このボーターをちょっとしゃれた言い回しをすると、「セニット・ボーター」 s ennit boater となります。

「セニット」は、あのボーターの独特の、編み方のこと。
もともとは、英國の船員のスラングから来たものです。

たぶん一般用語の、「セヴン・ニット」を粋に崩して、「セニット」と呼ばれるようになったものでしょう。

セニット・ボーターがあるなら、「スリット・ボーター」があっても良いではないか。

つまり、クラウンのぐるりに粗い編み方があって、さらに風通しの良いボーター。

これを、「スリット・ボーター」の名前で呼びたいものですが。