ビーズ・トークの物語 #152

ビーズ b e ads は、小さな飾り玉のことです。よく手芸材料などに使われます。
1951年に、パリのオートクチュール・デザイナー、バレンシアガが、黒いビーズだけのトーク帽を発表したことがあります。
それは優雅なタフタの黒いドレスに合わせて、まことに効果的でありました。黒玉のビーズですから、光るようで光らない。光らないようで、光る。なんとも形容に困ってしまう美しさだったのです。
1950年代までの、クリストバル・バレンシアガは、オートクチュールの世界において、絶対的権威者であった人物。あの誇り高い、ユーベル・ド・ジヴァンシーが、唯一、尊敬したデザイナーでもあったのです。
1950年代のモード記者は多く、趣味にうるさいマダムたちで、彼女たちが競って着用したのが、バレンシアガのドレスだったのです。
クリストバル・バレンシアガは、歴史に遺る、フランスの誇るべきアーティストであります。
そのバレンシアガの記憶としても、「ビーズ・トーク」を再現したいものです。