シャッポオ・ダルチザン #176

シャッポオ・ダルチザンは、フランスふうの言い方です。
もし英語なら、「アーティスト・ハット」でしょうか。
日本語なら、「藝術家帽子」。

フランスに、「シャッポオ・ダルチザン」があることを教えてくれたのは、永井荷風です。
永井荷風が大正五年に発表した随筆に、『洋服論』があります。
この中に、「シャッポオ・ダルチザン」が、出てくるのです。

「中折帽に似てその鍔広く大なるを冠るもあり。
 これを藝人帽子 (シャッポオダルチスト) と呼ぶなり。」

ロオトレックが、1893年に描いた絵に、
『アリスティード・ブリアン、彼のキャバレーにて」があります。
この絵の中で、アリスティードはまさに、「シャッポオ・ダルチザン」をかぶっています。
ワイド・ブリム、ロウ・クラウンの、黒いハット。

ぜひ、「シャッポオ・ダルチザン」を流行させたいものです。