カササギの物語 #189

カササギは、鵲のことです。
ブラック・アンド・ホワイトの、美しい鳥。
英語では、「ピカ」picaと呼ぶらしい。

だいたいは、寒いところが好きな鳥で、古代の日本には棲んでいなかったという。
一節に豊臣秀吉が当時の朝鮮から持ち帰ったとも、伝えられています。

カササギの白い羽根が帽子の飾りとして珍重されたんだそうですね。

「たとえば、外国向け婦人帽子用の鵲の羽根の注文があったときには、
一番三十コペイカずつ儲けたのだった。」

ロシアの文豪、チェホフの短篇『谷間』には、そんな一節が出てきます。
これは、「グリゴーリー」という食料品店での話として。
「外国向け」ということは、たぶんヨオロッパに輸出したのでしょう。

今でも、もう一度、カササギの羽根を飾りたいではありませんか。