マッキントッシュ・ハットの物語 #187

「マッキントッシュ」は、イギリスの銘柄のひとつであります。
もともとは防水外套を得意とした会社。

一般用語ですと、「ラバライズド・コットン」とでもいえば良いでしょうか。
古い言い方なら、「ゴム引き布」。
コットンの裏に薄くゴムを引いてあるわけですから、防水万全であります。
レイン・コートには最適でしょう。

ゴム引き布、つまり「マッキントッシュ」はもともと生地であって、
外套だけというわけではありません。

イギリスの作家、キャサリン・マンスフィールドが、
1913年に発表した短篇に、『トルコ風呂』があります。
この中に。

「女王のようにゆうぜんとマッキントッシュ帽のわきを通りすぎた。」

この「マッキントッシュ帽」は、短い短篇の中で、何度も、繰り返して出てきます。

少なくとも1913年頃の英國で、
「マッキントッシュ・ハット」が流行っていたと、考えて良いでしょう。

今からざっと、百十年前のこと。
もう、そろそろ「マッキントッシュ・ハット」が出ても不思議ではないでしょうね。