ビコケ帽の物語 #215

「ビコケ帽」は、昔のフランスにあった帽子のことです。
が、一般の服飾辞典にはその項目は見当たりません。

「ビコケ」 bicoquet という名前の帽子ですから、
「帽」はなくても良いのかも知れませんが。

「頭には銀めっきの飾りボタンをつけたビコケ帽をかぶっていた。」

フランスのヴィクトル・ユゴーが、1831年に発表した
『ノートル=ダム・ド・パリ』には、そのように出ています。

少なくとも、1831年頃には「ビコケ帽」があったと考えて良いでしょう。
これは軍服の上の帽子ですから、おそらくは軍帽なのでしょう。

しかし、二十世紀に入ってからは、この軍帽にヒントを得て、
フエルトで仕上げた帽子のことも、「ビコケ」の名前で呼んだという。
半球形のクラウンで、広いブリムのあるシャッポオのこと。

まあ、それはともかく「銀の飾り」のある帽子はかぶってみたいものですね。