ボイドの物語 #217

ここでの、「ボイド」は、英国の帽子デザイナー、ジョン・ボイドJohn Boyd のことです。

ジョン・ボイドは、1920年代に、スコットランドのエディンバラに生まれています。
1946年には、ロンドンで「ジョン・ボイド」の店を開いているのですが。

1946年、自らの店を開く前は、やはり帽子デザイナーの、
アージ・サラップの弟子となっています。
サラップの弟子となった、ジョン・ボイドのはじめての仕事は、ヴェイルの染め。
帽子本体の色とまったく同じに染めるのは、至難の業であったでしょう。

当時、サラップはエリザベス女王の母君、
クイーン・マザーの帽子をも担当していたこともありますからね。

やがてジョン・ボイドは独立して、クイーン・マザーのハット・デザイナーに。
ここからさらに、エリザベス女王のお帽子をも。

1980年頃、ジョン・ボイドがダイアナ妃のハットを創ったのも、
当然の流れであったでしょう。
それは濃紺のリトル・ハットで、狭いブリムが隠れそうに、
大きなフェザーで縁取りされたデザインだったのです。

このリトル・ハットは、「Lady Di」の愛称で、絶賛を浴びたものです。
「Di」はダイアナを短くした表現。
イギリス女性みんなの憧れだったものです。

今、一度、ジョン・ボイドのリトル・ハットを蘇らせたいものですね。